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アベノミクスの功罪 ~その2~


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二回目の今回は今後もアベノミクスを続けることによって起こるかもしれない、国自体も揺るがせない事態について考えたいと思います。

 

アベノミクスがやっているのは国債の大量の間接引き受けです。

つまり、日銀が民間銀行の代わりに国の借金を肩代わりしただけです。

 

アメリカの中央銀行にあたるFRBが金利を上げ続けていて、これは計画的に高金利を保っています。円だとほとんど金利が付かないので、銀行は高金利のドルを買っています。

そして、アベノミクスの副作用の最大の汚点はだぶついたお金が海外投資に回っていることです。

銀行が国内の投資に回せないので、海外に投資していることです。

銀行は日本国内で貸す相手が見つからないからそれをドル転して、高い金利のドル資産を買っています。

 

現在、2017年度末の日本の対外資産は1012兆円突破しました。

これは純粋に日本が海外に投資している金額です。

しかし、この数字は実際には円ではなく、ドルで貯まっているのです。

 

一方、対外負債つまり、海外から日本への投資は683兆円です。

ヨーロッパに対する投資が18%、アメリカに対する投資が4.5%前年比伸びています。

前年比ですと、海外に投資している部分が26兆円増えて、投資を受けている分が34兆円増えました。

差し引き前年よりより多くの投資を受けています。

それによって8兆円、対外純資産は減っています。

 

これはあくまでも円換算数字で実際は貿易の通貨はドルで決済するので、日本の対外資産は10兆ドル程度です。

つまり、純資産は外貨、現地通貨なのです。

 

一方、683兆円投資を受けている部分は外国人が持っている円資産です。

 

これは為替レートが重要なファクターになってきます。

 

確かに、この為替レートで推移している間は儲かります。

100円の間は良いですが、もしこれがドル円が70円に下がれば、10兆ドルは700兆円になり、日本の対外純資産はほとんどなくなります。

今のドルの実力からすると、ドル円の為替レートが100~110円に留まっているようなレベルではありません。

 

アメリカの対外純負債は9兆ドルです。

世界中から借金をしているドルは紙クズ同然の資産です。

 

今のアベノミクスは日本政府がドル円の為替レートが下がらないように大手輸出企業に加担しています。

アベノミクスで大量のお金を作り出していますが、お金を貸す相手が日本国内に見付からず、そのお金がどんどん海外に投資され、出て行っています。

しかし、そのお金は円で出て行っていません。

 

大量にお金を持った銀行が、日本国内に投資できないから、円を売って、それをドルや他の通貨に換えているのです。

これは、銀行が売った円は海外に出て行くわけではなく、必ず国内に留まって、その売られた円を市場で外国人投資家が買うことになります。

こうして、日本の対外負債が増えて行きます。

 

目先の利益しか考えていない銀行はもし、ドルが暴落したら、ドル資産は無価値になります。

こういった馬鹿げた政策をすると、どんどん海外の資産を買って、日本の資産(株、土地)を外国人に売り渡すことになります。

その円で、日本の株や土地を買って、日本の資産を抑えることになります。

現在、東京証券取引所の30%以上が外国人投資家が持っていて、日本の土地、国債、著作権で日本に投資している部分が680兆円あります。

つまり、日本の支配権を海外に売り渡し、海外の罠にはめられているということです。

その一方、海外の不良資産を買わされ続けています。

これは、明らかに意図的にやっています。

日本政府が解っていてやっているのか解らずにはめられているのかは解りません。

 

結局、それで海外資産を買い続けて、もしある日突然ドルが暴落することになったら、日本は一気に借金大国になります。

それがどんどんアベノミクスで進んでいます。

 

一瞬の為替の崩れでいつのまにか円高になり、世界最大の対外純負債に転落する可能性があるということです。

それは恐らく、計画的にやられています。

日本の市場を解放したら、一気に外国人投資家が入ってきました。

だから、他人のボロ屋を買って、自分の豪邸を売り渡す行為を計画的にやっているとしか思えないのです。

中国は賢く、ドル離れをして日本の資産を買っています。

 

しかし、アベノミクスや安倍政権を批判している野党も、解決策や問題の本質が解っていないので、結局、期待しても時間の無駄です。

とにかく、アベノミクスには出口戦略が全くないのです。

それは、アベノミクスではなく、現代のお金の発行の仕組み自体が問題なのです。

 

アベノミクスは考え方が古すぎます。

出口戦略を何のことを言っているのは解っていません、

 

アベノミクスの怪我の功名は少なくとも今までのやり方がダメだとわかったことくらいです。

既存の仕組みではこの方法でしか金融政策はできないということです。

政府が借金をするか、民間銀行が民間企業に貸し出すかの2つの方法で、いずれにしても借金を増やす以外でしか、お金は増やません。

 

新規国債発行も一定期間の国債はマイナス金利が付いて、その分、民間に貸しなさいというのが異次元の金融緩和ですが、結局、民間への貸出残高は10兆円ずつしか増えていません。

日銀内にある民間銀行の預金残高の400兆円のほとんどがブタ積みになっているだけで、マネタリーベースは増えていますが、マネーストックは劇的には増えていません。

現在、マネーストックM3が1300兆円で、民間企業への貸出残高が400兆円で日本の政府の借金が900兆円になっているので1300兆円の内400兆円程度が民間の企業への借金として発行していて、あとの900兆円は日本の政府が借金をして、お金を発行しているということです。

現在、日銀が日本の国債を400兆円買っていることということは、900兆円の内半分近く、日銀が国に貸しているということです。

 

アベノミクスの功名は政府が日銀に借金をしているので、それをそのまま政府通貨で置き換えて消してしまうことに何の問題もないということです。

これは、無利子の永久国債と入れ替えても同じです。

日銀は基本的には行政の一部で、自分達でバランスシート作っているだけなので、400兆円分政府通貨と置き換えてしまっても何も問題ありません。

政府が日銀に払っている利息は結局、国庫に納付されるので、自分たちの中でやっていることです。要するに、日本の政府の借金は400兆円消せるということです。

同じことを後の残りの500兆円でやることも可能です。

 

それで困るのは銀行だけです。

銀行は国債を持つことで今まで曲がりなりにも低い利息でも安定して利息を受け取っていましたが、それが日銀に買われたことで、国内に運用先を見付けられません。

銀行も貸せる相手を見つけられなくなってしまっていることは、無尽蔵にお金を借りてくれる人がいないということです。

借金を増やし続けても限界があります。

 

カジノ法案を通して、賭博の資金を銀行が貸そうという話になっているのはとにかく借金を増やし続けなければならないから、そうなっているだけです。

現在の金融市場はカジノと一緒で負け続けてくれる相手に金利を付けて、どんどん貸し込むのと同じです。

全体を観れば価値の内賭博場になっています。

 

また、最近特に多い借金の増やし方はクレジットカードです。

クレジットカードは貸し手が後からお金が回収されるので、ダブルの金利を払っているのです。クレジットカードは受益者負担ではく、クレジットカードを使う人がいればいるほど、回収しないといけないので、店側はクレジットカードを使っていない人、いる人関係なく、全てのモノの値段にその手数料を入れていくことになります。

クレジットカードを使える人と使えない人でまた格差が広がっていきます。

 

現在、日本は日本の株を持っていて利益が出ても、分離課税のせいで税金優遇されているので、株取得規制や税制改正を掛けなければ、国を守れません。

 

国防は軍事力だけではなく、経済戦争の方がはるかに重要です。

軍事力はあくまでも見世物で、戦いの本丸は経済戦争です。

 

やるべきことは通貨発行権を政府に取り戻すことです。

直接の政府の国債の引き受けは法律で禁止されているので、やっていないが代わりに日銀が民間銀行から買って、同じようなことをやっています。

 

しかし、アベノミクスの金融緩和は結局、借金を大量に増やすだけなので、絶対に経済成長は追いつかなくなります。

だから、誰の借金でもないお金を発行して、内需拡大をして、国民にお金を配ることが的策なのです。

 

日銀が政府の債権を400兆円以上持っている今こそ、信用創造でお金を発行する仕組みを止めて、政府通貨を発行して、400兆円の国債を政府通貨に置き換えるべきなのです。

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