この昨今の値上げを止めるにはどうすれば良いのか？

さて、昨今ずっと物価が上がり続けて、我々国民生活は苦しくなる一方です。

では、何故今、値上げがされているのか？

そして、どうやれば値上げが止められるのか？

まず、なんで今、値上げしているのかの要因を3つ簡単にまとめました。

主な原因は2つ目です。

原油、材料資源が豊富な国はその分、儲かっています。

1つ目の要因

ロシア、ウクライナ戦争で需要が供給を大きく上回り、原油価格が高騰

→

輸送に掛かる燃料高騰により、食料、資材などを運ぶ輸入コストが掛かる

→

食品、製品に価格に転嫁され、値上げ

2つ目の要因

アメリカがコロナ対策でばら撒いたお金を回収するためにFRBが利上げする

→

アメリカ以外の国の投資家が利率が高いドルに投資する

→

相対的に円の価値が下がる

→

円安になり食料、原油、資材などの輸入価格が高騰

→

日本メーカーの海外からの仕入れ価格が高騰

→

食品、製品に価格に転嫁され、値上げ

3つ目の要因

消費税の存在

→

食品、製品に価格に転嫁され、値上げ

1つ目の要因のロシア・ウクライナ戦争が終われば落ち着きますが、状況を鑑みるに

まだ当分の間、終わりそうにありません。

今の日本は内需拡大して、現在みたいなコストプッシュではなく本物のインフレを起こす必要があります。

その為に、現状、やるべきことは消費税減税もしくは廃止とそして、海外資産売却による円の買い戻しです。

特に、2つ目の原因となっている円安是正で重要なのは海外資産売却です。

では、一体、日本にはどれだけ海外資産があるのでしょうか？

財務省が公表している2021年末時点での対外資産、対外負債、対外純資産残高は下記となります。

対外資産残高：1,249兆8,789億円（対前年末比＋105兆2,504億円、＋9.2％）

対外負債残高：838兆6,948億円（対前年末比＋49兆975億円、＋6.2％）

対外純資産残高：411兆1,841億円（対前年末比＋56兆1,529億円、＋15.8％）

対外純資産とは円換算で日本が持っている海外資産(海外への輸出)からから日本が海外から受けている円資産(海外から輸入)を引いた資産です

つまり、円安になればなるほど、対外純資産はプラスになり、円高になればなるほど、対外純資産はマイナスになります。

日本はずっと世界一の対外純資産国です。

それだけ円資産は世界一の実態価値の裏付けがあります。

そして、先日発表された財務省の外貨準備高の円買いの為替介入により、円が1ドル140円まで価値が上がりました。

これはダジリが以前から提言していたことであり、良い結果をもたらしました。

ちなみに、外貨準備高とは各国の通貨当局の管理下にある、直ちに利用可能な対外資産のことです。

通貨当局が急激な為替相場の変動を抑制するとき（為替介入）や、他国に対する外貨建債務の返済が困難になったときなどに用いられます。

日本の外貨準備高は中国に次ぎ世界第2位で、2022年8月末時点で約1兆2920億ドルに達しています。

これは日本が海外に対する輸出の多い国であるということから、日本企業が輸出によって稼いだ外貨が積み上がりました。

これで、少なくとも輸入に頼っている食料品、原油、資材などは安くなります。

資源、原油が少ない日本は海外から、加工、製品化して、内需に回すか海外に売る国です。

仕入れ価格を抑えられると、最終販売価格は自ずと下がります。

そして、消費税を減税、もしくは廃止することによってダイレクトに物価が下がります。

消費税は価格の一部で　間接税ではなく、直接税です。

つまり、事業者が価格に転嫁するかしないか決め、必ず仕入れ控除を引いた、売上の10%を税金として支払うのです。

経済で一番大切なのはどれだけ大勢の個人に財をもたらさせるかです。

お金はあくまでもそのツールにすぎません。

財源が足りなくなる心配がありますが、お金は創り出せるものです。

現代のお金の作り方は政府の国債発行と市中銀行の信用創造です。

本気で今の状況を打開しようと思ったら、ずっと前から提言しているように国債を全て日銀が買い、政府通貨の発行(永久無利子国債の発行)をすべきなのです。

これは新規国債を発行して法律を変えて、日銀に直接買わせるわけではなく、今やっている発行済み国債を市中銀行から買いオペして、

新しい政府通貨(永久無利子国債)を発行して、国債と置き換えるべきなのです。

仮に新規国債を直接、日銀に買わせてもそのお金が政府支出として使われるので、勿論限度はありますが、市場の経済は回せます。

少し話は逸れましたが、この昨今の値上げを止めるには消費税を減税もしくは廃止、そして海外資産を売却して円を買い戻すしかないのです。

にほんブログ村